十八期会万歳 (30周年記念誌会長挨拶)
十八期会会長 増田 良孝
真夏の夜の夢の如く、八月の夜空に打ち上げられた40発の花火を見上げながら、北高の校庭で感激に涙した同期生の皆さん、仕事や盆行事の為に佐世保で会えなかった同期生の皆さん、ここに佐世保北高十八期会三十周年記念誌をお贈りいたします。8月11日の夜は二十一世紀を目前に控え、五十年の歳月を仕事一筋に鍛え抜き、家庭ではそろそろ子育てのゴールを迎えようとしている熟年の貫録が、男性の頭髪の薄さに、女性のしっかりとした腰回りに感じられた同窓会でした。十年一昔というものの、20周年の同窓会と比べて参加された同窓会の顔触れも、お世話をさせて頂いた実行委員のメンバーも大分変わっていましたが、それでも200名を超える参加を得、団君、冨田君という日本の頂点で活躍している同期生の講演会を独自でまかなえる迫力は十八期生ならではのものと自負しております。団塊の世代としてもてはやされ、高度成長の時代を猪の如く走り続けてきた我々の年代も、バブルの崩壊とともにそろそろ会社では肩叩き、社会では超高年齢化社会の元凶のような扱いを受ける時代を迎えているようです。精神や体力に疲労の影が見え隠れしている今、同窓生の皆さんにもう一度あの若き青春時代の活力と情熱を吹き込もうとして計画した今回の30周年事業でした。北高での打ち上げ花火や後輩たちへのメッセージとしての記念論文集の発行とアドバルーンばかり上げることの好きな会長の為に大分迷惑をかけましたが、同期会副会長に12組の鈴木君を加え、筒井実行委員長の下、行事・記念誌・名簿部会に、今回は論文集部会を加え、様々な紆余曲折を経ながら無事記念同窓会を終え、ここに記念誌・論文集の同時発刊を敢行することができました。全体準備会には毎回30名近くの同期生が集い、和やかな雰囲気のもと着々と仕事が進んでいく様は圧巻であり、十八期会の結束力と実行力を再認識させられました。10月には福岡在住の同期会メンバーからの呼び掛けで、佐世保から12名がマイクロバスを仕立てて出張し交歓会をおこなっています。東京でも団君を中心にして十八期会の集まりが盛んなようです.関西のほうでも是非活発な同期会の開催をお願いたします。最後になりましたが、論文集や記念誌の原稿依頼、寄付・広告へのご協力等、同期会の皆様にも無理なお願いを致しましたが、快くご協力頂きありがとうございました。また一年間に亘る準備期間中わたしを支えていただいた執行部・事務局・各クラス委員の皆様に心より感謝申し上げます。今回の同期会でも(26)名の仲間が志半ばにして黄泉の世界へ旅立っていきました。体力の衰えは少しずつ私たちの身体を蝕んでいます、お互い自分の健康に留意してこれから先の人生を楽しんでいきたいものです。10年後の夏、再び元気に皆さんと会いまみえることを祈って挨拶といたします。